険難
けんなん
形容動詞名詞
標準
steep
文例 · 用例
海豹の水に遊ぶ、誰かまた険難の業とのみ判じよう。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
而もまた糧食を負ひ、茣蓙をかつぎ、削ぎ竹を杖にして、近親の安否を案じ、朋友の救援に赴く者も亦一つとして死線の険難に惑はざるはなかつた。
— ――震災手記断片―― 『竹林生活』 青空文庫
」「床屋にも何にも、下町じゃ何てますか、山手じゃ、皆が火の玉の愛吉ッていいましてね、険難な野郎でさ。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
朋あり遠方より来るなどと云う事は、中々もって有るはずも無く、古来の聖賢の身の上を見ると、或いはその初期に鬱屈し、或いはその中途で挫折し、或はその晩期に険難を免れず、「また楽しからず乎」の境地に成れないのは明らかである。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
最も有道有力の人は、独立して懼れず、世を逃れて思い悩む事も無い心境であれば、また、時利あらず険難前に在っても、独立孤行するようなことも無く、「大いに悩むことが有っても朋は来る。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
たゞ、父母が僕を盲信すること深かつたのと、一高時代の同窓成瀬正一の父君の知遇と、僕自身自分の頭を信じてゐたのと、相俟つて、険難な学生時代を、どうにか切りぬけて、文学士になれたわけなのである。
— 菊池寛 『世に出る前後』 青空文庫
私は乗り越え乗り越え、自分の力に押され押されて未見の境界へと険難を侵して進む。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
途中にはアルプスの険難がある。
— 国枝史郎 『ローマ法王と外交』 青空文庫
作例 · 標準
この山道は険難で、経験者でなければ登れない。
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彼は険難な道のりにもひるまず、頂上を目指した。
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人生には険難な時期もあるが、それを乗り越えれば成長できる。
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