幾つ
いくつ
副詞頻度ランク #3995 · 青空 4095 例
標準
how many
文例 · 用例
手拭を顔に掛けたり、外套をかぶつたりしてゐるそのいぎたない風景の上に、電燈は明々と明つて、幾つもの仕切板の角々のあのラックの光沢に反射してゐる。
— 中原中也 『三等車の中(スケッチ)』 青空文庫
次に雪の面は、必ずしも板のように平面でなく、風の吹き荒れたままに漣波状をして、湖水のおもてに尖波が立ったような状能になり、そのまま凝っているのがある、また円い輪が幾つも列なって、同心円が出来ているのもある。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
太郎坊附近の、黄紅朱樺の疎らな短木の中を、霧は幾筋にもなって、組んず、ほぐれつして、その尖端が愛鷹山の方向へと流れて行く、振り返れば、箱根|火山彙には、雲が低く垂れて、乙女峠から金時山の腰へかけて、大河の逆流するばかり、山と山との間は、幾つにも朝雲が屯ろして、支流が虚空の方々に出来る。
— 小島烏水 『雪中富士登山記』 青空文庫
燈台が一つより外無い島、そして燈台守以外には、一人の人間も居ない島、そんな島が幾つも浮んでいた。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
二人の子供たちは、今まで、方々の仕事場で、幾つも幾つも、惨死した屍体を見るのに馴れていた。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫
幾つものアパルトマンの窓から、女や男や子供がのぞく、覗かないで窓の中でしんと仕事をしながら聴いていて手だけ窓から出し、小銭を投げてやる者もある。
— 岡本かの子 『巴里の唄うたい』 青空文庫
わたくしの身体の続きの上で同じく火を吐く幾つかの眷属。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
一たい伯母さんは幾つの性格を持っているのか知らん。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
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