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物狂わしい

ものぐるわしい
形容詞
1
標準
文例 · 用例
春先の植物界はどんなに恐ろしく物狂わしいものであろう。
寺田寅彦 春六題 青空文庫
木村父子は何も越中立山から日本アルプスを越えて徳川家康と秀吉を挟撃する相談をした内蔵介成政ほどの鼬花火のような物狂わしい火炎魂を有った男でも無いし、それを飛離れた奥地に置いた訳は一寸解しかねる。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
実子の姫君であったならこんな物狂わしい計らいはしないであろうと思われる。
源氏物語 青空文庫
その発疹はひどくかゆいので、みんなが止めるのも肯かないで、物狂わしいように自分の顔を掻きむしると、顔のところどころにはなまなましい血がにじみ出した。
岡本綺堂 探偵夜話 青空文庫
積って見ても知れる筈であるのに、何が不足でこの播磨を疑ったと、彼は物狂わしいほどに哮り立って、力任せに孱弱い女を引摺り廻してむごたらしく責めさいなんだ。
岡本綺堂 番町皿屋敷 青空文庫
その時にあたって、足利将軍家の執事ともあるべきものが物狂わしいこの有様では、なんびとが将軍の帷幄に参じて敵軍掃蕩の大方針を定める者があろうか。
岡本綺堂 小坂部姫 青空文庫
物狂わしい異国の人、深い子細がありそうにも思われぬ。
岡本綺堂 小坂部姫 青空文庫
その以来、彼はなんだか物狂わしいような有様となって、ときどきには取り留めもないことを口走るので、家内の者も心配している。
小女郎狐 半七捕物帳 青空文庫
物狂わしい(ものぐるわしい) — 幻辞.com