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糸蚯蚓

いとみみず
名詞
1
標準
文例 · 用例
あのとろんとして眼窩の中で釣がゆるんだらしく、いびつにぴょく/\動いている大きな凸眼、色素の薄くなった空色の瞳は黄ろい白眼に流れ散ってその上に幾条も糸蚯蚓のような血管が浮き出ている。
岡本かの子 巴里祭 青空文庫
鉢の中の藻の間に、糸蚯蚓が沢山いたので、それを食い尽させるために、緋目高を四五匹放ったりした。
豊島与志雄 青空文庫
小豆いろしたあの糸蚯蚓まで金魚売の持つて来るものは、みんな市井の路次々々の人たちのやう、親しみ易い。
正岡容 下町歳事記 青空文庫
糸蚯蚓がついていますぜ」 と俥屋は爪弾きをしたが、細君は溝へ落ちて貰ってこんなに嬉しかったことはなかった。
佐々木邦 一年の計 青空文庫
溝に糸みみずのウヨウヨ動いているのを見つけて、家の金魚のおみやげだと掻廻す。
長谷川時雨 流れた唾き 青空文庫