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揺れ動き

ゆれうごき
名詞
1
標準
文例 · 用例
これが左右にグラグラ揺れ動きながらやって来る。
寺田寅彦 先生への通信 青空文庫
そうかと思うと、たとえばはげしい颶風があれている最中に、雨戸を少しあけて、物恐ろしい空いっぱいに樹幹の揺れ動き枝葉のちぎれ飛ぶ光景を見ている時、突然に笑いが込みあげて来る。
寺田寅彦 笑い 青空文庫
山肌が裏葉をひんめくらせて右に左に揺れ動き、密雲の垂れ込んだ平野の稲は最後の叫びをあげている。
――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 夜の靴 青空文庫
するうちに彼の乗つたブランコは悪魔の風を喰つて吹雪に目くらみ、天の極大から地の極小へと弾道を描いて揺れ動き、あはや腕がもぎれて混沌の奈辺へでも吹き飛んだかとおもふと、虚空に円を劃したのみで、彼の魂はもとの位置にぶらさがつてゐた。
牧野信一 裸虫抄 青空文庫
凄じい風に押されて、彼方に一団此方に一団とかたまった電光を含む叢雲が、揺れ動き崩れかかる、その隙間にちらり、ちらりヴィンダーブラの大三叉を握った姿、ミーダの鞭を振る姿、カラがおどろにふり乱した髪を吹きなびかせて怒号する姿、黒い影絵のように見える。
宮本百合子 対話 青空文庫
すると、今にも山々は揺れ動き、叫びあおうとするようであった。
原民喜 壊滅の序曲 青空文庫
が、原子爆弾の惨劇を直接この眼で見てきた僕にとっては、あの奇怪な屍体の群が僕のなかで揺れ動き、どうしても、すっきりとした気持になれなかった。
原民喜 夢と人生 青空文庫
すると、今にも山々は揺れ動き、叫びあはうとするやうであつた。
原民喜 壊滅の序曲 青空文庫