怒り狂う
いかりくるう
動詞-五段-ウ行動詞-自動詞
標準
to rage
文例 · 用例
その男を見て、病人は何か言いたげに唇を震わせしが、あわれ口も利けざりければ、指もて其方を指示し、怒り狂う風情にて、重き枕を擡げしが、どうと倒れて絶入りけり。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
母親の怒り狂う声と老婆のおどおどした声が聞えて来た。
— 田中貢太郎 『狐の手帳』 青空文庫
そのうちに奥さまは目をめらめらさせて通りを下ってきて、猫背の男が街灯のそばに立って、怒り狂うかのように握り拳を宙でぶんぶんしているのが見えました。
— THE CROOKED MAN 『曲れる者』 青空文庫
六十七 地下の理学研究所の中から、助手の人々と共に、外界を観察していた理学先生は、唯東方から煌々と光る放射が怒り狂う様に衝き来る様を見得たのみだ、そのうちに、研究所の上の扉が余り熱くなったから、とても見てはいられぬとて、一同と共に最下層の暗室へ降りてしまった。
— シモン・ニューコム 『暗黒星』 青空文庫
私は、それが怒り狂うブルドッグだとしても、きっとしっかり押えつけていたことだろう。
— ギィ・ドゥ・モオパッサン Guy de Maupassant 『狂人日記』 青空文庫
彼は壮年のころ、怒り狂う猛牛の角をつかんで、後へ退くどころか牛をジリジリ押しつけたという程の豪傑であった。
— その九 覆面屋敷 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
名馬はもはや昔に戻らぬ姿のまま、怒り狂う宗盛の前でまぐさを喰んでいた。
— 第四巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
知らなくってさ、――お、もう口火は燃え切った、ホ、ホ、ホ、ホ」「いや、俺はお静を助けてみせる」「馬鹿なッ」 荒海の衝立、怒り狂う紺青の波頭を背にして、小袖の前を掻き乱したまま、必死の笑いに笑い狂う美女の物凄さ。
— 金色の処女 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
報告書に記された不正行為を知り、会議の場で大臣は怒り狂った。
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信頼していた仲間に裏切られた彼は、言葉を失い、ただ怒り狂うばかりだった。
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聖域を穢された怒りに、古の神は怒り狂い、世界に災厄をもたらした。
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「ちょっと待て!あの野郎、俺の車に傷をつけやがって!怒り狂っちまう!」と彼は叫んだ。
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