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策源

さくげん
名詞
1
標準
文例 · 用例
そして渋江の家はその策源地であった。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
熊蔵の二階を策源地としているらしい彼の二人の怪しい武士も、或いはその一類ではないかと半七は想像した。
湯屋の二階 半七捕物帳 青空文庫
まあ、大体のお話はこんなことで、その以上はわたくしにも判り兼ねます」「結局、その陰謀の策源地は判然しないのですね」「薩州だろうの、長州だろうのと云っても、所詮は当て推量で、確かな証拠もないのですから、表向きの掛け合いも出来ず、この一件はうやむやに済んでしまいました。
歩兵の髪切り 半七捕物帳 青空文庫
元来米国と欧洲の瑞西は、世界各国の人種が出入りするために、各種の秘密結社の策源地のようになっている。
夢野久作 暗黒公使 青空文庫
仮に永田氏が立派な人物で、市会の悪議員が仕事の邪魔になるから追っ払ったものとしても、又は永田氏がケチな人物で、今までに儲けるだけ儲けたから、いい潮時と逃げを打った芝居だとしても、或は又すべての魂胆の策源地を後藤新平側だとしても、どっちにしてもわけのわからないところが出来て来る。
夢野久作 街頭から見た新東京の裏面 青空文庫
同時に罷業策源部である総工会に秋波を用いることさえ拒まなかった。
横光利一 上海 青空文庫
その上ただ今も申しましたとおり、郷民の心に偽りなく、弓矢取ってはことごとく武夫、で大塔宮様ご一行など、この地にお籠もりあそばされて、関東討伐北条氏覆滅の、策源地なんどにいたしましたならば、まことに恰好と存ぜられまする。
国枝史郎 あさひの鎧 青空文庫
なぜなら、「アンピール式」が発生した当時のフランスの経済的、政治的情勢は、今日の帝国主義、世界反革命運動の策源地フランスの経済的、政治的情勢と全然異る。
宮本百合子 文学に関する感想 青空文庫