駄本
だほん
名詞
標準
worthless book
文例 · 用例
本らしい本をさがす心と眼とは、駄本の列の上に憤りをもって走ったのであった。
— 宮本百合子 『春桃』 青空文庫
旧本、駄本、変本、安本、其の他其の他も恐れないことにしよう。
— 戸坂潤 『読書法』 青空文庫
私はごく僅かな本しか持たず、その少ない本の大部分も店頭であり振れたものや、安本や駄本の類で、研究用具としてはほとんど役に立たぬものと思うのだが、それでも私の本を借りに来る人が相当ある処を見ると、私の友人達が本の占有において如何に微力であるかを思うのである。
— 戸坂潤 『世界の一環としての日本』 青空文庫
今度二十五周年記念号を出すので何か書くようとの懇篤な御すすめがありましたので何かと考えてみましたが右様の次第でありますからほとんど何も申上げる材料はないのでありますが、せっかくの御すすめでありますから、ただほんの少しばかり思い付いたことを申上げたいと思います。
— 寺田寅彦 『書簡(※)』 青空文庫
またたとい目明きでも、観察力の乏しい人は何を見てもただほんの上面を見るというまでで、何一つ確かな知識を得るでもなく、物事を味わって見るでもない。
— 寺田寅彦 『夏の小半日』 青空文庫
お児は四つでも箸持つことは、まだほんとうでない。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
然し、私の心にはまだほんたうの滿足は來なかつた。
— 南部修太郎 『處女作の思ひ出』 青空文庫
花の落ちた小枝を剪っているうちに気が付いて、よく見ると、大きさはやっと拇指の頭くらいで、まだほんの造り始めのものであった。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
作例 · 標準
古本屋の隅に置かれた100円コーナーには、玉石混交ながら時折駄本も混じっている。
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話題性だけで中身が全くない駄本を掴まされると、時間とお金がもったいなく感じる。
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彼は読書家だが、あえて駄本を読んで突っ込みを入れるという変わった趣味を持っている。
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