月令
がつりょう
名詞
標準
文例 · 用例
そしてもし自分ならば、――と胸で、季節の食品月令から意表で恰好の品々を物色してみるのだった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
学習の二字が鳥のことに用いられた例は『礼記』に見えて、『礼記(月令)』季夏之月の条文に、「鷹即ち学習する」とあり、また人のことに学習の二字が用いられた例は、同じ『礼記(月令)』孟春の条文に、「この月や楽正(音楽を司る役人の長)に命じ、入って舞を学習させる」と見える。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
また月令季秋雀大水に入って蛤となり孟冬雉大水に入って蜃となる、この蜃は蛤の大きなものだ、欧州中古|石に化すと言うごとく蛤類の肉が鳥形にやや似居るから生じた迷説だが、邦俗専ら蜃をこの第二義に解し蛤が夢を見るような画を蜃気楼すなわち竜宮と見るが普通だ。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
月令には「涼風至白露降」といふを七月としたれば涼風は初秋の風なるべし。
— 正岡子規 『すゞし』 青空文庫
気候方位の月位の月令式主題を採つて、之に恋歌を対立させた。
— 後期王朝文学史 『女房文学から隠者文学へ』 青空文庫
中村屋勘三の「早物語」と言ふ琵琶弾きの唄(北越月令)を見ると、此だけのことが訣る。
— 唱導的方面を中心として 『国文学の発生(第四稿)』 青空文庫
北越月令――越後風俗|問状答――に見えた平家を語る盲人のくづれ語りとも言ふべき「早物語」の中にある一つ、はや物語かたり候。
— 折口信夫 『江戸歌舞妓の外輪に沿うて』 青空文庫
故に萬物の生育する春夏は、成るべく刑殺を避け、萬物の枯死する秋冬に、刑殺を行ふべきことが、『禮記』の月令に見えて居る。
— 桑原隲藏 『支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道』 青空文庫
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月令(げつれい、がつりょう)とは漢籍の分類のひとつで、月ごとの自然現象、行事、儀式、農作業などを記したものを言う。時令(じれい)とも呼ぶ。古代の制度・習俗や農業技術を知るために重要である。
出典: 月令 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0