済科
せいか
名詞
標準
文例 · 用例
東京帝国大学の経済科を卒業してから、フランスへ行き、五、六年あそんで、日本へ帰るとすぐに遠い親戚筋の家(この家は、のち間もなく没落した)その家のひとり娘、静子さんと結婚した。
— 太宰治 『水仙』 青空文庫
帝大の経済科を中途退学して、そうして、何もしない。
— 燭をともして昼を継がむ。 『花燭』 青空文庫
有島氏に接近していた人に、さらに一高から来て京都の経済科にいた八木沢善次があった。
— 三木清 『読書遍歴』 青空文庫
その頃有島氏は次第に人道主義的社会主義に移りつつあったが、京都の経済科の河上肇博士はもとの伊藤証信氏の無我愛に熱中されたことがあるというが、その頃はまだ人道主義的社会主義を多く出なかったようである。
— 三木清 『読書遍歴』 青空文庫
) 九 小説家たらんとするものは常に哲学的、自然科学的、経済科学的思想に反応することを警戒すべし。
— 芥川龍之介 『小説作法十則』 青空文庫
私は、新聞社の口が定らないので、しばらくのうちと思って、学校の先生が主幹している、或る経済雑誌の外国新聞の翻訳を受持つことになったが(私は早稲田の経済科の卒業生だ。
— 水野葉舟 『北国の人』 青空文庫
トキ子はすでに兄が戦死し一人娘であるから、聟とりといふことになるが、村山は資産家の三男坊で、私大の経済科を卒業してをり、すでに一人前の紳士であるが、安川は医者の三男坊で、絵カキの卵、また二十二の若年で、このさきどんな人間に成長するか、今のところは見当がつかない。
— 坂口安吾 『決闘』 青空文庫
今日 〔de'sinte'resse'〕 の経済科学者にとっては、主観的価値説もなければ、労働価値説もない。
— ELEMENTS D'ECONOMIE POLITIQUE PURE OU THEORIE DE LA RICHESSE SOCIALE 『純粋経済学要論』 青空文庫