手切れ
てぎれ
名詞
標準
severing of connections or relations
文例 · 用例
その証拠には、養子に行く前に深く言いかわした女があった、いよいよ養子に行くときまるや五円で帯の片側を買って、それを手切れ同様に泣く泣く別れた。
— 国木田独歩 『二老人』 青空文庫
しかし一言の下にこの理窟を打ち破つてしまつては彼は面目を失ふことの代りに話は手切れになつてしまふ虞れを思つて見た。
— 平出修 『瘢痕』 青空文庫
)お蔦 (取ると斉しく)手切れかい、失礼な、(と擲たんとして、腕の萎えたる状)あの、先生が下すったんですか。
— 泉鏡花 『湯島の境内』 青空文庫
彼のお葉という女は、どんな素性来歴の者か知らぬが、豪家の息子を丸め込んで、揚句の果に手切れとか足切れとか居直るのは、彼等社会に珍しからぬ例である。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
」暗に手切れ金のことをほのめかしたのだ。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
今度はきっと清算するから、手切れがいるとか、今度は官庁の仕事を請け負い、大儲けをするから、利子は少し高くてもいいとか、松島の口車に載せられ、男への愛着の絆に引かされ、預金を引き出し引き出ししたのだった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
しかしこの結婚も甘美とは行かず、半年もたたぬうちに彼の前生活について、そっちこちで悪い噂が耳に入り、そのうち放浪時代から付き絡っていた、茨城生まれの情婦が現われたりして、彼女が十年働いて溜めた貯金も、あらかたその手切れに引き取されてしまった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
さうして二人とも同時に死んで呉れりやア、お前には離婚の手續きをしないで濟むし、清水からも手切れ金や療治代を取られないで方が付くし、おれにやア一擧兩得の策だ。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
作例 · 標準
一度手切れした関係は、そう簡単には元に戻せない。
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彼女とは金銭トラブルで手切れとなった。
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あの二人、ついに手切れしたらしいよ。
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