土人形
つちにんぎょう
名詞
標準
clay doll
文例 · 用例
一銭雛じゃね、土人形五個なのです。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
西瓜は投げぬが、がつくり動いて、ベツカツコ、と目を剥く拍子に、前へのめらうとした黒人の其の土人形が、勢餘つて、どたりと仰状。
— 泉鏡太郎 『印度更紗』 青空文庫
それは土人形のような感じのする死体で仰向けになって浮いていた。
— 田中貢太郎 『死体の匂い』 青空文庫
土砂降りの雨の中へ、その男が土人形のように落ちて行く姿も、その男の胸を突きかえす一瞬前に、章三の頭に閃いていた。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
米原の駅の近く、汽車のデッキから突き落されて、ひと知れず死んで行った名も知れぬ男の、土人形のように固くなった屍の上に降り注ぐ同じ雨が、夜更けの京都の町をさまよう哀れな人々の、孤独に濡れた心にも降り注いでいるのだ。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
ただ不思議なのは、その首の切口から血のしたたっていないことであるが、それは決して土人形の首ではなく、たしかに人間の生首である。
— 岡本綺堂 『西瓜』 青空文庫
西瓜は投げぬが、がつくり動いて、ベツカツコ、と目を剥く拍子に、前へのめらうとした黒人の其の土人形が、勢余つて、どたりと仰状。
— 泉鏡花 『印度更紗』 青空文庫
おそらく土偶のたぐいであろう」 そこで、かの卒を見知り人にして、他の役人らが付き添って、近所の廟をたずね廻らせると、城隍廟のうちに大小の土人形がならんでいる。
— 夷堅志 『中国怪奇小説集』 青空文庫
作例 · 標準
お祭りの露店で、素朴な表情の土人形が売られていた。
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彼女の趣味は、自分で作った土人形に色を塗ることだ。
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古い蔵から、江戸時代のものと思われる土人形が発見された。
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ウィキペディア
土人形(つちにんぎょう)は日本古来の伝統工芸品の人形で、低火力の素焼きに胡粉をかけて泥絵具で彩色をした人形であり、素朴な味わいが多くの人々に愛されている。京都の「伏見人形」、福岡の博多人形が代表的な土人形である。他に郷土人形として、各地にも存在した。
出典: 土人形 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0