身を乗り出す
みをのりだす
表現動詞-五段-サ行
標準
to bend oneself forward (esp. in curiosity or excitement)
文例 · 用例
」 と男のひとは、破れた座蒲団に悪びれず大あぐらをかいて、肘をその膝の上に立て、こぶしで顎を支え、上半身を乗り出すようにして私に尋ねます。
— 太宰治 『ヴィヨンの妻』 青空文庫
「嘔けばいい」 そう思って手欄から身を乗り出す瞬間、からだじゅうの力は腹から胸もとに集まって、背は思わずも激しく波打った。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
」 と、田上の、それは首を絞められて今にも息を引きとりでも仕さうなたゞならぬ声で、……部屋うちの三人は思はず飛びあがつて、窓から上身を乗り出すと、「人魚が処女性を失はうとしてゐるぞ、大急ぎで出て来い……」 云ひも終らず田上の姿は消え去せた。
— 牧野信一 『まぼろし』 青空文庫
こちらの人びとは、何事が始まるだろうと思わず身を乗り出すようにして見詰めていると、窓の影法師は大きくゆらめいて、手を差しのべ、途端にパッと電燈が消えた。
— 大阪圭吉 『銀座幽霊』 青空文庫
」 環女史が身を乗り出すやうにして訊くのを見て取つた考古学者は、「少し言ひ過ぎたな」とは思つたが、さて何うする訳にも往かなかつた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
彼女は、唇を少し開いて、身を乗り出すようにして、稚児に見とれているようであった。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
京セラ、稲盛との出会いが生んだ二つの未来志向マシン開発計画 ファーストクラスの大きな座席から身を乗り出すようにして、メモ用紙にスケッチしたディスプレイの中にいくつもウインドウを書き入れ、アイコンの役割やマウスを使った操作の利点を熱を込めて語り続ける西和彦を、稲盛和夫は唇を固く結んで見守り続けていた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
さあ、そこの席までおいでなさい」 三郎兵衛が、身を乗り出すようにして迎えた。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
作例 · 標準
興味津々な様子で、彼女は舞台の展開に身を乗り出して見入っていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
先生の話に引き込まれ、生徒たちは前のめりに身を乗り出して聞き入った。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
競走馬がゴールする瞬間、観客は皆、身を乗り出して声援を送った。
幻辭AI · gemini-2.5-flash