郭外
かくがい
名詞
標準
文例 · 用例
人喧都下の郭外に似たり。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
また旅行しても寺などに宿を借らないで、郭外の林の中に寝た。
— 田中貢太郎 『老狐の怪』 青空文庫
そして二人は相変らず郭外サン・ジェルマンの自分たちの部屋に住みながら、先のことは空吹く風にまかせ、ただ現在を安穏に眠り暮して、周囲の退屈な世界を夢のなかに織りこんでいたのだった。
— 『モルグ街の殺人事件』続編 『マリー・ロジェエの怪事件』 青空文庫
そして、ちょうど、どんな迷信か問題にもしなかったが、とにかく迷信のために長いこと住み手のなかった、郭外サン・ジェルマンの辺鄙な淋しいところにある、崩れかけた、古い、怪しげな邸を借りた。
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『モルグ街の殺人事件』 青空文庫
郭外サン・ジェルマン――街――番地四階へ来訪されたし」「どうしてその男が船員で、マルタ島船舶の乗組員だということが、君にわかったかね?
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『モルグ街の殺人事件』 青空文庫
どうしても郭外へ出ることができない。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
この盆地もと三峡川一処に会するが故に、(一川|神瀬はやや下流において合する)郷土の騒人はひそかに支那四川省巴東三峡に擬して、いはゆる三巴または巴峡と呼んでゐるが、夏日は白雲豊かに立ち騰つて翠巒は四囲を環擁しその中には天正年間以来の古衛があつて、街路に立てば郭外の灘声を聞くことが出来る。
— 中村憲吉 『三次の鵜飼』 青空文庫
金勝寺は西安の西郭外約三支那里の處にある。
— 桑原隲藏 『大秦景教流行中國碑に就いて』 青空文庫