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青笹

あおささ
名詞
1
標準
文例 · 用例
アツレキ三十一年二月七日、表、日本岩手県|上閉伊郡|青笹村|字瀬戸二十一番戸伊藤万太の宅、八畳座敷中に故なくして擅に出現して万太の長男千太、八歳を気絶せしめたる件。
宮沢賢治 ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記 青空文庫
互に鼓を打つて居ると左の方の幔幕がまくれあがつたと思つたら網代の笠をかぶつて右の手に青笹を擔いで一人表はれた。
長塚節 佐渡が島 青空文庫
青笹も笠もとつて捨てた所を見ると下は温い相貌を含んだ假面である。
長塚節 佐渡が島 青空文庫
佛壇にも青笹だの鬼灯だのが飾つてあつて燈明がともつて居る。
長塚節 旅の日記 青空文庫
清江はぼろぼろに歪んだ編笠の破れ目に青笹の葉をあて、繕いながら、「まだ指さきがしびれての。
――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 夜の靴 青空文庫
看板の魚は、青笹の葉を鰓にはさんだ鯛であった。
林芙美子 風琴と魚の町 青空文庫
そこでしかたなく茂助の家にては巫子山伏を頼んで、同郡青笹村と自分との村境に一の石塔を建てて、ここより内にはくるなというて封じてしまった。
佐々木喜善 東奥異聞 青空文庫
陸中遠野郷青笹村字|中館という所の里道の傍らに一の丸石あり、ちょうど通行人の腰掛けて憩いたそうなあんばいの石なので、村の誰彼はなにげなく腰を掛けると、たちまちに気分がへんになり家に帰り病むことちょうど傷寒のような容体であった。
佐々木喜善 東奥異聞 青空文庫