鍬入れ
くわいれ
名詞動詞-サ変
標準
breaking ground
文例 · 用例
反歌一つ一つ摘みし土筆をつくづくとまた植ゑてをりもとなをさな児種子蒔き鍬入れて、繁に篩ひて、掻きならす土はよき土。
— 北原白秋 『風隠集』 青空文庫
枯れ萎れた茎の根へ、ぐいと一と鍬入れて引き起すと、その中にちらりと猿の臀のような色が覗く。
— 鈴木三重吉 『千鳥』 青空文庫
施主が一鍬入れたのであろう、土の塊りが一つ二つ自分の顔の上の所へ落ちて来たような音がする。
— 正岡子規 『死後』 青空文庫
殆んど全員出動、第一回の鍬入れが行はれたのは、十月にはいつた最初の日曜日である。
— 岸田國士 『荒天吉日』 青空文庫
この増産係主任は、共同菜園第一回の鍬入れ以来、まるで忘れたやうに出て来たためしはないのである。
— 岸田國士 『荒天吉日』 青空文庫
斎戒沐浴して、お鍬入れの儀式と称し、対馬守が自身で第一の鍬を振りおろす。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
どこまでも、こけ猿の茶壺が発見かって、それによってこの宝掘りになったということを、家臣の口から世間へ伝えさせ、信じさせるために、あの一風宗匠までがこのお鍬入れに引っぱり出されたのは、なんとも御苦労な話で。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
林 なんせ実行組合の方では、今日明日にでも組合の決議をして、明日が日からでも開墾の鍬入れをしようと息まいているだから、下手をすると力づくの争いが起きかねない。
— 三好十郎 『樹氷』 青空文庫
作例 · 標準
新工場の建設予定地で、社長自らが鍬入れを行い、工事の無事完了を祈願した。
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地鎮祭のクライマックスである鍬入れの儀式が執り行われ、周囲に緊張感が走る。
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更地に盛られた砂山に鍬を三度入れる鍬入れは、土地の神様に許しを得る大切な儀式だ。
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標準
New Year's ceremony in which a hoe is used to break ground in a field lying in a lucky direction
作例 · 標準
恵方の方向を向いて田んぼの土を掘り返す鍬入れを行い、今年の豊作を家族で祈った。
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我が家では正月三日に鍬入れの儀式を行うのが、江戸時代から続く代々の習わしだ。
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村の長老が伝統的な装束に身を包み、厳かな雰囲気の中で新年の鍬入れが始まった。
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ウィキペディア
建設工事において鍬入れ(くわいれ)とは、建物などのプロジェクトの建設初日を祝う伝統的な儀式である。重要な土木工事の起工式(きこうしき)に、施主や工事責任者などが盛り土を鍬やシャベルで崩す。同様の儀式は世界中にあり、政治家やビジネスマンなどの要人が出席し、国家事業級の工事では国家元首が行なうこともある。使用される実際の鍬やシャベルは、多くの場合、儀式用のものであり、後で展示保存することを目的として金に着色されたり刻印がなされたりしていることもある。
出典: 鍬入れ — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0