河原者
かわらもの
名詞
標準
labourer or entertainer of the lowest social rank (in medieval Japan)
文例 · 用例
進藤が、T「何でも、仲蔵の定九郎 あの大吉に そっくりとの事」 他の若侍「左様か、此奴は初耳」 進藤がヘヘンと笑って、T「河原者風情に 真似られるとは 大吉奴、落ちぶれたわい」 と、一同冷笑する。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
かつ、井侯は団十郎をお伴につれていても芸術に対する理解があったは、それまで匹夫匹婦の娯楽であって士太夫の見るまじきものと侮蔑んだ河原者の芸術を陛下の御覧に供したのでも明かである。
— ――新文学の曙光―― 『四十年前』 青空文庫
聞けば近頃河原者が、面の優しいを売り物にして御大家へ出入りいたし、侍風を吹かしているとか聞いているが、うぬも大方その螢侍じゃろう。
— 旗本退屈男 『旗本退屈男 第一話』 青空文庫
あとにて河原者なと幇間なと、お気が済む迄お可愛いがりなさいませよ。
— 旗本退屈男 『旗本退屈男 第一話』 青空文庫
あはは、河原者ならば男の良いのがとりえでござりましょうが、み仏に仕える者ではな、かえってじゃまでござりましょうよ」「と申しますると、何か浮いたうわさでも――」「うわさどころか、兄弟子ながらこの蓮信も、あれではちと目に余るくらいでござります。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
おおかた落ちぶれやがって、器用なまねができるのをさいわい、河原者の群れにでも身をおとしゃがったにちげえねえんだ。
— 七化け役者 『右門捕物帖』 青空文庫
下司下郎の河原者なんかとは身分が違わあ」「でも、あっしの情婦だったんだからしようがねえんです。
— 七化け役者 『右門捕物帖』 青空文庫
その方共は島津の太守の名を騙る東下りの河原者かッ」「なにッ、名を騙るとは何事じゃッ、何事じゃッ。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
作例 · 標準
中世の京都において、河原者たちは屠畜や清掃といった汚れ仕事を引き受ける一方で、独自の文化を育んでいた。
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かつて河原者と呼ばれた人々が、造園や舞台芸能の発展に大きく寄与したことは歴史的事実である。
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「河原者と蔑まれながらも、彼らの芸は時の権力者をも魅了したんだ」と教授は熱弁を振るった。
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当時の古文書には、河原者たちが幕府から特定の役職を安堵されていた興味深い記録が残っている。
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標準
kabuki actor (Edo period)
作例 · 標準
江戸時代、役者は『河原者』と揶揄されることもあったが、民衆の間では現代のアイドルのような人気を博していた。
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「所詮は河原者の芸よ」と吐き捨てる武士もいたが、芝居小屋はいつも立錐の余地もないほど超満員だった。
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河原者と呼ばれた役者たちの地位が向上し、現代の歌舞伎へと受け継がれていった背景には、彼らの凄まじい向上心があった。
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「河原者と言われようが、一度舞台に立てば俺がこの世の主役だ」と、若き役者は鏡の前で自らを鼓舞した。
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ウィキペディア
河原者(かわらもの)は、中世日本の代表的な被差別民の一種である。河原乞食、河原人とも呼ばれる。
出典: 河原者 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0