無援
むえん
名詞
標準
helpless
文例 · 用例
「どうしてだ」「お嫁に行くということは私が向うの人のものになってしまうのだから、その人が承知してくれないじゃ、一緒に行けないのよ」「お蘭さが誰かのものになるというだかね」「そうよ」「ふーむ」 白痴の心にもお蘭が自分から失われ、自分は全く孤立無援で世の中に立つ侘しさがひしひしと感じられた。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
「どうしてだ」「お嫁に行くということは私が向うの人のものになってしまうのだから、その人が承知して呉れないじゃ、一緒に行けないのよ」「お蘭さが誰かのものになるというだかね」「そうよ」「ふーむ」 白痴の心にもお蘭が自分から失われ、自分は全く孤立無援で世の中に立つ侘しさがひしひしと感じられた。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
婿の代になって崖の上からの研究費は断たれたので、復一は全く孤立無援の研究家となった。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
或る日彼が企てた冒険は、たゞ成功しなかつたばかりでなく、殆ど彼を無援の谷に打ち込んだ。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
此の頃になると、関東方面に散在して居る諸城は、相次いで陥落し、小田原城は愈々孤立無援の状態にある。
— 菊池寛 『小田原陣』 青空文庫
子供の無援な立場を憐んでやる心もいつの間にか消え失せて、牛乳瓶ががらりがらりととめどなく滝のように流れ落ちるのをただおもしろいものに眺めやった。
— 有島武郎 『卑怯者』 青空文庫
美妙はこれに反して自分から世間を狭くして友人にも遠ざかったから、文壇的にも社会的にも孤独無援の位置に落ちて、終に悲惨の生涯の幕を閉じた。
— 内田魯庵 『美妙斎美妙』 青空文庫
私は、孤立無援の状態で」と、その対比のうちに何ごとかを含めるように言われていることも注目される。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
作例 · 標準
彼は一人で困難に立ち向かう、まさに無援の状態だった。
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無援の中で勝利を掴むことは、並大抵の努力ではできない。
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彼女は無援にもかかわらず、最後まで自分の信念を貫いた。
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