千人針
せんにんばり
名詞
標準
1000-stitch belt
文例 · 用例
そうしてこの頃では到る処の街頭で千人針の寄進が行われている。
— 寺田寅彦 『千人針』 青空文庫
しかし千人針にはそんな害毒を流す恐れは毛頭なさそうである。
— 寺田寅彦 『千人針』 青空文庫
二人の芸者はそれぞれ一つずつ千人針の布片を手にもったままで女学生と何かしら問答している。
— 寺田寅彦 『千人針』 青空文庫
千人針が縁となってここに二つのかなり遠くかけはなれた若い女の世界が接近して、互いにいくらか物珍しい興味をもって交渉しているのである。
— 寺田寅彦 『千人針』 青空文庫
千人針にもついでに五銭白銅を縫付け「しせんを越える」というおまじないにする人もあるという話である。
— 寺田寅彦 『千人針』 青空文庫
町の人は町角で――政枝は床に起き直って家の女手に向って頼みに来る千人針を二針三針縫った。
— 岡本かの子 『勝ずば』 青空文庫
入営から何日か経つて面会を許された日があつたので、女房のこしらえた千人針を持つて行つてみた。
— 伊丹万作 『人間山中貞雄』 青空文庫
屋根も土も木も乾きあがって息づまるような熱気の中を、日夜軍歌の太鼓がなり響き、千人針の汗と涙とが流れ、苦しい夏であった。
— ――鴎外・漱石・荷風の婦人観にふれて―― 『歴史の落穂』 青空文庫
作例 · 標準
戦地へ赴く兵士のために、家族や友人たちが**千人針**を作ってくれた。
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**千人針**には、一人ひとりの願いが込められている。
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「お守りとして、この**千人針**を持っていきなさい」と、母親は息子の首にかけた。
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