応指
おうゆび
名詞
標準
文例 · 用例
金庫は別段、コジ開けられた様子もないが、一応指紋検出の薬を、扉にかけることだけを許諾してもらう。
— 橘外男 『グリュックスブルグ王室異聞』 青空文庫
ただこの語がかなり多義に用いられていることを一応指摘するまでである。
— 津田左右吉 『日本精神について』 青空文庫
鑑識課員は、股野の死因が、強力なる腕による扼殺であること、ドアの把手その他室内の滑かなものの表面が、布ようのものでふきとってあること、一応指紋は採集したけれども、犯人の指紋は恐らく発見されないだろうということ、表口にも裏口にも、顕著な足跡は発見されなかったことなどを報告した。
— 江戸川乱歩 『月と手袋』 青空文庫
その上野之介が五十にして天命を知り、隱居遁世を思ひ立つて領土吉良郷に安住餘生の地を求めようとしてゐたとき、俄かに勅使の下向がつたへられ、彼は饗應指南役を命じられた。
— ――忠臣藏は何故流行するか―― 『生きている忠臣藏』 青空文庫