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難風

なんぷう
名詞
1
標準
文例 · 用例
海神 江南の朱廷禹という人の親戚なにがしが海を渡るときに難風に逢いまして、舟がもうくつがえりそうになりました。
稽神録 中国怪奇小説集 青空文庫
法顯その人も廣州へ入港する豫定が、難風に遇ひ方向を誤つて、今の山東の膠州灣附近へ漂着したのである。
桑原隲蔵 大師の入唐 青空文庫
それについて考えるのに、江戸廻船に乗組んで、銚子沖で難風に逢ったというが、それもどうやら真実らしくない。
久生十蘭 ボニン島物語 青空文庫
第二十六回 渇水の難風砂の難水の代りに宝丹 その翌日五時頃に起きて、羊は草を沢山喰って居るから荷物を背負わせ自分も荷を背負うことにして向うの砂原を見るとどうやら水がありそうに見えて居る。
河口慧海 チベット旅行記 青空文庫
記録中に於ける好材料は、天野信景著す所の翁草なり、同書に吉十郎外八人の舟子が、伊豆附近にて難風に逢ひ、蝦夷地に至りし漂流船書上の寫を載せたるが、之に據れば彼等は、十勝國の海岸に漂着し竪穴居住民に救はれたるものなり、今該書上の要部を左に記せん。
河野常吉 コロポックル説の誤謬を論ず(上) 青空文庫
その主とする処の意は難風に逢いあるいは食物薪水に乏しくして、貴国の海浜に漂着する船の所置のみにして、もし信義を表し、あるいは他の謂れありて貴国の海浜を訪う船あらん時の所置は見えず。
徳富蘇峰 吉田松陰 青空文庫