隣駅
となりえき
名詞
標準
文例 · 用例
まだわずかしか集まらない郵便物を袋に入れて、隣駅へ送ること、配達夫に渡すべきものへ正確な時間を記入すること、妻籠駅の判を押すこと、すべてこれらのことを寿平次は問屋時代と同じ調子でやった。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
彼は京子の力の抜けたくたくたな躰を、レールに載せると、――その間は、躰の具合が悪い、というのを口実にして、汽車は、非番の倉さんに代ってもらっていた――すぐ岩ヶ根の隣駅、Tに駈つけ滑りこんで来た列車を捕えて、倉さんと交代した。
— 蘭郁二郎 『鉄路』 青空文庫
けれども、隣駅まで電車で行くのであるから、集る場所は駅前の信助の店で、不都合のある筈はないときめてゐたのが間違ひのもとだ。
— 坂口安吾 『朴水の婚礼』 青空文庫
○ 雪中の幽霊 我が隣駅関といふ宿につゞきて関山といふ村あり、此村より魚野川を渡るべき橋あり。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
○ 泊り山の大猫 我が隣駅関にちかき飯士山に続く東に、阿弥陀峯とて樵する山あり。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
○ 両頭の蛇 文政十年亥の八月廿日隣駅六日町の在、余川村の農人太左エ門の軒端に、両頭の蛇いでたるを捕ふ。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫