天秤棒
てんびんぼう
名詞
標準
carrying pole
文例 · 用例
お祖母さんが台所に這入ると、小僧は天秤棒を担ぎあげて、「ありがと、存じました」といふや、赤い手を振りながら、さつき良子が隠れた、あの通路の方へ行つた。
— 中原中也 『良子』 青空文庫
その頃の羅宇屋は今のようにピーピー汽笛を鳴らして引いて来るのではなくて、天秤棒で振り分けに商売道具をかついで来るのであったが、どんな道具があったかはっきりした記憶がない。
— 寺田寅彦 『喫煙四十年』 青空文庫
したがって、おまきの死んだ当時の状況は誰にも判らなかったが、お初の云うところによると、かれが外から帰って来て、路地の奥へ行こうとする時に、おまきの家の入口に魚の盤台と天秤棒とが置いてあるのを見た。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
「それにしても息子はどうしたんだろう」 盤台や天秤棒がほうり出してあるのを見ると、七之助はもう帰って来たらしいが、どこに何をしているのか、この騒ぎのなかへ影を見せないのも不思議に思われた。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
「息子が天秤棒でおふくろをなぐり殺したんだという噂で……」「まあ」 お初は眼の色まで変えて、半七と熊蔵との顔を見くらべるように窺っていた。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
さっきも熊蔵が云った通り、その晩にあの七之助が天秤棒でおふくろをなぐり殺した。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
それからどうした」「わたくしもびっくりしてはっと思っていますと、七之助さんはいきなり天秤棒を振りあげて、おふくろさんの脳天を一つ打ったんです。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
」と曖昧に塩入れ場の前に六尺の天秤棒や、丸太棒やを六七本立てかけてある方に顎をちょいと突き出して搾り場を通り抜けて行ってしまった。
— 黒島傳治 『まかないの棒』 青空文庫
作例 · 標準
彼は漁で獲れた魚を天秤棒で担ぎ、市場へ向かった。
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山道を歩くため、軽い木製の天秤棒を用意した。
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天秤棒を肩に担ぎ、リズムよく歩く姿が印象的だった。
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