内兜
うちかぶと
名詞
標準
inside of a helmet
文例 · 用例
能楽の内兜を見透かして、能楽師を恐れ入らして遣ろう……ぐらいの了簡で、初めからわかったような高慢な顔をして楽屋を覗きに来る馬鹿が多い。
— 夢野久作 『道成寺不見記』 青空文庫
彼はふと金がどうかなっていはしないかと思ったが、そこで検べることも出来ないので、それを上衣の内兜に入れ、時計を手首に着けた。
— 田中貢太郎 『港の妖婦』 青空文庫
謙作は廊下へ出ると内兜に手をやって紙入を出してみた。
— 田中貢太郎 『港の妖婦』 青空文庫
自分から進んで内兜を見透かされたようなもどかしさはいっそう葉子の心を憤らした。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
早く行け、行け」 もうこっちの内兜を見透しているので、平作は素直に立去らない。
— 岡本綺堂 『三浦老人昔話』 青空文庫
伜には内兜を見透かされる、女将には冷やかされる……」「アラ、冷やかしなんかしませんわ。
— 夢野久作 『超人鬚野博士』 青空文庫
モトヨリ内兜を見せる吾輩ではなかったので、引つぎ引つぎ傾けているうちに、忘れるともなく友吉親子の事を忘れていた。
— 夢野久作 『爆弾太平記』 青空文庫
しかも乗馬水田に陥りて再立たず、時に飛矢あり、颯然として流星の如く彼が内兜を射て鏃深く面に入る。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
作例 · 標準
例句