西洋かぶれ
せいようかぶれ
名詞
標準
Western affectations
文例 · 用例
――こんな下らないことを書くと私といふ青年が、いかにも以前は西洋かぶれのした不良少年だつたやうに響くかも知れないが、それは弁明しておきたい。
— 牧野信一 『鸚鵡の思ひ出』 青空文庫
しかしそれは噂だけらしかつたが、神戸へ行つたのは源はと云へば、そのほとぼりを冷すのが目的だつたのに、今度帰つて来たところを見ると厭に西洋かぶれなんかしてオヤヂも大分手を焼いてゐるらしいのさ。
— 牧野信一 『早春のひところ』 青空文庫
その当時は専ら西洋かぶれと言っていた――論者であるとして、一般から冷笑を以て迎えられることになった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
近ごろは西洋かぶれの流行から一般の美意識は二重まぶたを好むようであるが、あまりはつきりした二重まぶたは精神的な陰翳が感じられなく甘いばかりで無味乾燥なものである。
— 伊丹万作 『顔の美について』 青空文庫
明治以来の文学が西欧文学のみをとりいれて古典の伝統をかえり見なかったことへの反省、と云われるのであるけれども、ここには今日一部の人々に云われるように単純な西洋かぶれと観てしまうことの不可能な日本近代社会生活の飛躍の必然が存在していた。
— 宮本百合子 『今日の文学の展望』 青空文庫
つけ方だって、この頃では上唇も下唇も一様に真ッ赤いけにつけてしまって、女だてらに生血でも啜ったようになってるのを喜んでる風があるが、あれなども西洋かぶれすぎると思う。
— 上村松園 『京のその頃』 青空文庫
紅葉の好み、諸弟子に比ぶれば、頗西洋かぶれの気味あり。
— 芥川龍之介 『雑筆』 青空文庫
たとへば畠山錦成氏の「貴美子」の如きは、少くともかう云ふ西洋かぶれの幣は受けてゐない作品である。
— 芥川龍之介 『西洋画のやうな日本画』 青空文庫
作例 · 標準
彼の言動はどこか西洋かぶれしていて、周囲から浮いているように見える。
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若者の間では、最新の西洋かぶれファッションが流行している。
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伝統を重んじる祖父は、孫の西洋かぶれした言動に眉をひそめた。
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ウィキペディア
西洋かぶれ(せいようかぶれ、西洋気触)とは、西洋の文化・思想・風俗などから過度に影響を受けていること、またはそのような人物を指す日本語の表現である。しばしば、自国・自文化よりも西洋文化を過度に高く評価し、振る舞い、思想、服装、言葉遣いなどを西洋風に似せることを揶揄・批判する語として用いられる。
出典: 西洋かぶれ — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0