僻在
へきざい
名詞動詞-サ変
標準
being off to one side
文例 · 用例
どの地理書を繙いても、奥州の地たるや本州の東北端に僻在し、衣、食、住、いづれも粗樸、とある。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
勘次は其の菜種油のやうに櫟林と相接しつゝ村落の西端に僻在して親子三|人が只凝結したやうな状態を保つて落付て居るのである。
— 長塚節 『土』 青空文庫
村落の西端に僻在して居る彼には興味を以て見させる一つの條件も具へて居なかつた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
私は山に遠い平野の一部で、利根川の北に僻在して居る小さな村に成長した。
— 長塚節 『隣室の客』 青空文庫
倭國即ち九州内に於ては魏使が通行せし沿道の國は更なり、絶遠の國々と雖も、猶其名稱だけは聞き傳へたれど、女王國の東方千餘里の外に僻在せる孤島に就いては、其の住民の倭種たるを幽かに聞き得たるのみにて、其國の何と呼びけん、名稱さへも定かに知られざりしなり。
— 白鳥庫吉 『倭女王卑彌呼考』 青空文庫
それ新疆の地たる、わが国と相へだたること数千里の遠きに僻在し、わが国の利害と直接相関するものなきに似たりといえども、等しく清国の領土に属し、その喪失は、老大帝国瓦解の前提たらざるを保すべからず。
— 日野強 『新疆所感』 青空文庫
即ち予州は極めて僻在の地ながら俳句界の牛耳を取る証拠にしてこの事を聞く已来猶更小生は『ほととぎす』を永続為致度念|熾に起り申候。
— 高浜虚子 『子規居士と余』 青空文庫
其が一層地方に僻在してゐる人の心の上に多いのである。
— 高浜虚子 『進むべき俳句の道』 青空文庫
作例 · 標準
本島から遠く離れた僻在の小島では、独自の生態系が維持されている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
大通りから僻在した路地の奥に、知る人ぞ知る隠れ家的なカフェがある。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
資源が僻在していることが、地域の経済格差を生む一因となっている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview