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石肌

いしはだ
名詞
1
標準
文例 · 用例
台石から取って覆えした、持扱いの荒くれた爪摺れであろう、青々と苔の蒸したのが、ところどころ※られて、日の隈幽に、石肌の浮いた影を膨らませ、影をまた凹ませて、残酷に搦めた、さながら白身の窶れた女を、反接|緊縛したに異ならぬ。
泉鏡花 縷紅新草 青空文庫
「山の石肌には、巨大な、人面を現はした石積の塔が聳えてゐてね、部屋々々の石柱は、傾き、石粱は落ちかけて、この山石の、廃墟の前庭には、巨きな樹が、倒れかけた擁壁を支へてゐるし、こゝの、杉のミイラと少しも変りはない。
林芙美子 浮雲 青空文庫
五月の晴れた日光にやかれた石肌が、服をとおしてあついくらい伸子のからだにしみとおった。
宮本百合子 道標 青空文庫
神さまが、おいでになって、ごらんになったときには、土はすっかり洗い流されてしまい、いたるところに、はだかの石肌があらわれているというしまつなんだ。
NILS HOLGERSSONS UNDERBARA RESA GENOM SVERIGE ニールスのふしぎな旅 青空文庫