のり
のり
名詞
語義は準備中です。この語は青空文庫の用例から収録した新着の見出しで、現在は読み・品詞・用例のみ確定しています。
文例 · 用例
梅の花、菜の花ののどかな村むらを、粟毛に額白の馬をのりまわした糟谷は、当時若い男女の注視の焦点であった。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
それから先は両側の松林が幹を差替わす許に遠くつづいて石畳の路を掩うている、奥にはほんのり暗くて何のあるのも判らない、ただ敷石の道が白く長く帯を延した様に奥深く通じて居るのが見える許りである、予等二人が十五六|間も進んで這入ってゆくと漸く前面にぼんやり萱葺の門が見えだした。
— 伊藤左千夫 『八幡の森』 青空文庫
祈りをあげ、祈りをあげ、さくらはな咲けども終日いのりて出でず。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
そこにふるへ、かくれつつうかがひのぞく榎あり、いのりつつ、一心に幹をけづりしに、樹樹はつめたく去り行けり。
— 萩原朔太郎 『黎明と樹木』 青空文庫
ああ舟にのりて行かば、くるほしきなみの亂れもここちよく、ちのみごの夜びえする、あやしきこゑもきかであるべきに、ふるとせひとにかくれて、わがはぐくみしいろぐさのはや涸れぬとぞ、けふきけば薄葉に涙しをるる、よしゑやし、悲しきものはあだがたき、君ならなくに、はやも我が世をのがれいでばや。
— 萩原朔太郎 『浮名』 青空文庫
ああ十字疾行する街路のうへそのするどさに日輪もさけびくるめき群集をこえて落しきたるを感じいのり齒をくひしめ受難の日のひくれがたわれつひに蛇のごとくなりて絶息す。
— 萩原朔太郎 『受難日』 青空文庫
永日和讚萩原朔太郎ひとのいのりはみなみをむき、むぎはいつしん、うをはいつしん、われはしんじつ、そらにうかびて、ゆびとゆびと哀しみつれ、たましひはねもごろにほとけをしたふ。
— 萩原朔太郎 『永日和讚』 青空文庫
夕さむしい Hotel の臺所で、のすたるぢやのメリイが泣いて居る、ほんのり光る玉菜のかげから、ぜんまい仕かけで、鼠がひよつくり顏を出した。
— ―人形及び動物のいろいろとその生活― 『玩具箱』 青空文庫