酔者
よいしゃ
名詞
標準
文例 · 用例
秩序ある生活と、アルコールやニコチンを抜いた清潔なからだを純白のシーツに横たえる事とを、いつも念願にしていながら、私は薄汚い泥酔者として場末の露地をうろつきまわっていたのである。
— 太宰治 『十五年間』 青空文庫
礼ちゃんが新橋の勧工場で大きな人形を強請って困らしたの、電車の中に泥酔者が居て衆人を苦しめたの、真蔵に向て細君が、所天は寒むがり坊だから大徳で上等|飛切の舶来のシャツを買って来たの、下町へ出るとどうしても思ったよりか余計にお金を使うだの、それからそれと留度がない。
— 国木田独歩 『竹の木戸』 青空文庫
彼女は自己陶酔者であつた。
— 徳田秋聲 『水ぎわの家』 青空文庫
けれども柿江はほとんど泥酔者のようになってしまっていた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
探求者というより、陶酔者と言ったほうがいいかもしれない。
— 中島敦 『悟浄出世』 青空文庫
座敷には、祝い主達の姿もなくなって、七福神の仮装と二、三人の泥酔者が酷く目立っていた。
— 佐左木俊郎 『手品』 青空文庫
」 酔者が怒鳴って、他の人達も一斉に振り向いたが、その中から、誰かが優しく応えてくれた。
— 佐左木俊郎 『手品』 青空文庫
そして、「でも、私が徒らな神霊陶酔者でないということは、今に段々とお判りになりましょう。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫