寛仮
かんか
名詞
標準
文例 · 用例
軽侮されべき至当な理由があつて、軽侮を受けたのなら生徒の行為に斟酌を加へる理由もありませうが、何等の源因もないのに新来の先生を愚弄する様な軽薄な生徒を寛仮しては学校の威信に関はる事と思ひます。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
軽侮されべき至当な理由があって、軽侮を受けたのなら生徒の行為に斟酌を加える理由もありましょうが、何らの源因もないのに新来の先生を愚弄するような軽薄な生徒を寛仮しては学校の威信に関わる事と思います。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
この必要条件を具備しない国家的保護と奨励とはなきに優ると寛仮するよりも、むしろあるに劣る(もしそういう言葉が意味をなすならば)と非難する方が当然である。
— 夏目漱石 『文芸委員は何をするか』 青空文庫
縦令二親は寛仮するにしても、女伴の侮を受けるに堪えないと云うのである。
— 森鴎外 『魚玄機』 青空文庫
彼徒は之を寛仮すること能はず、不得已斬殺に及びしものなり。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
父はそれを寛仮さなかった。
— 夏目漱石 『道草』 青空文庫
今なら当然発売禁止となるべきこういう下劣な裸体画を寛仮した当時の内務省の役人の頭は今の官憲よりも美妙斎よりも進歩していた。
— 内田魯庵 『美妙斎美妙』 青空文庫
しかるに従来は男子に対してそれが寛仮され、女子に対してのみ「女らしくない」という言葉を以て峻厳に批難されて来たのは偏頗極まることだと思います。
— 与謝野晶子 『「女らしさ」とは何か』 青空文庫