釣り替え
つりかえ
名詞
標準
文例 · 用例
高力左近太夫が、三万七千石と釣り替えにしかねまじきお関の美しさ、ガラッ八が物も言わずに眺め入ったのも無理のないことでした。
— 十手の道 『銭形平次捕物控』 青空文庫
どんな経緯があったか知らないが、陸尺のいのちと三十二万石とをつりかえにする馬鹿はない。
— かごやの客 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
百両で若主人の身体が釣替えになれば安いものだといって、望月の家では金には糸目をつけないという色を見せました。
— 白根山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
もっと大事な品、人間の命を幾つも釣替えにするほどの品がありませんか」「そう言われるとこの守随家には、たった一つ身にも家にも代えられぬ大事の品がある。
— 秤座政談 『銭形平次捕物控』 青空文庫
命と釣替えなら、こめかみへ穴が明いたって我慢が出来ねえこともあるめえ」「不法な人があったものだね、どうも」 老爺さん甚だ平らかじゃありませんが、永楽銭一枚の痛手で、とにかく死ぬ気がなくなってしまったことだけは事実のようです。
— 振袖源太 『銭形平次捕物控』 青空文庫
サア、お前の女房の命と五人の命と釣替えだ。
— 振袖源太 『銭形平次捕物控』 青空文庫
これは六百五十両という大金の出入事だ、〈返済相成兼候節は如何なる物を御取上げ候共異存無之〉と首と釣替えの判を捺した証文が入っているのだ」 大川原五左衛門は威猛高です。
— 結納の行方 『銭形平次捕物控』 青空文庫