海驢
あしか異読 みち・アシカ
名詞多音語頻度ランク #30490 · 青空 16 例
標準
eared seal (esp. the California sea lion, Zalophus californianus)
文例 · 用例
室子は頬を撫でても、胸の皮膚を撫でても、小麦いろの肌の上へ、うすい脂が、グリスリンのように滲み出ているのを、掌で知り、たった一夜の中にも、こんなに肉体の新陳代謝の激しい自分を、まるで海驢のようだと思った。
— 岡本かの子 『娘』 青空文庫
(事実海驢はそういう生理の動物かどうか知らなかったけれど)室子は、シュミーズを脱いで、それで身体を拭い捨て、頭を振って、髪の纏れを振り放ち乍ら、今朝の空腹の原因を突き止めた。
— 岡本かの子 『娘』 青空文庫
海驢のように黒くて大きな流木も浮んで見えた。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
海豹島、幾万の膃肭獣と、海豹と、海驢。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
人か、海驢か、海豚かと、月の光りで海のうえを透かしてみると、どうもそれは人の形であるらしい。
— 海坊主 『半七捕物帳』 青空文庫
)手前も海驢の生れ變りぢやああるめえ。
— 岡本綺堂 『權三と助十』 青空文庫
その学習院に洋画の教師を勤めてゐる岡野栄氏が、ある日の事青山三丁目から電車に乗り込んで吊り皮に垂下つてゐると、直前に腰を掛けてゐる海驢のやうな顔をした海軍大尉が、急に挙手注目して席を譲つて呉れた。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
なかには、海豹、海驢、緑海豹など十匹ほどのものが、鰭で打ちあいウオーウオーと咆えながら、狭いなかを捏ねかえすような壮観だ。
— 遊魂境 『人外魔境』 青空文庫
作例 · 標準
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