攪乱
かくらん
名詞
標準
文例 · 用例
太平の夢はこれらのエンジンの騒音に攪乱されてしまったのである。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
それでいて蔬菜が底の方からむらなく攪乱されるさまはやはり手馴れの技倆らしかった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
ところがこの頃、湧玉の水のほとりで、度び度び遇う男は、女の醒めたものを攪乱する野太く、血熱いものを持っている。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
俺の生活は下らない感覚の顫動の為に攪乱されるやうな、そんな浮ついたものではない。
— 平出修 『公判』 青空文庫
群がる雑念は彼の努力を攪乱した。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
それがためにかえって画面の明暗の調子を攪乱し減殺し、そうして過度の刺激によって目を疲らせるばかりであるから、現在のところでは芸術的には全く低級な単なるノヴェルティに過ぎないと言わなければならない。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
その凶報はおだやかなりし老人の胸を攪乱したばかりでなく、宵祭りを祝うべき平和な家庭をもかきにごした。
— 伊藤左千夫 『告げ人』 青空文庫
」「これが、我々を攪乱する巧妙な偽手紙でないとしたら、です。
— THE MAN WITH THE TWISTED LIP 『唇のねじれた男』 青空文庫