業体
ぎょうてい
名詞
標準
文例 · 用例
一体、悪魔を払う趣意だと云うが、どうやら夜陰のこの業体は、魑魅魍魎の類を、呼出し招き寄せるに髣髴として、実は、希有に、怪しく不気味なものである。
— 泉鏡花 『茸の舞姫』 青空文庫
……お前さん、近所で聞くとね、これが何と……いかに業体とは申せ、いたし方もこれあるべきを、裸で、小判、……いえさ、銀貨を、何とか、いうかどで……営業おさし留めなんだって。
— 泉鏡花 『開扉一妖帖』 青空文庫
いや、膝だの、女の背中だのといつて、いけ年を仕つた和尚が業体で恐入るが、話が、話ぢやから其処は宜しく。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
)といい棄てて、この暑いに袴を穿かせるほどな家風、一体婦人を対手の業体、歌所はしつけのいいもので、ニヤリともせず真面目くさり、髭のない男の手持なげに、見事な面皰を爪探りながら、勝手の方に引込んでしまった。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
いや、膝だの、女の背中だのといって、いけ年を仕った和尚が業体で恐入るが、話が、話じゃからそこはよろしく。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
投げた時、偶と渠は、鼓打である其の従弟が、業体と言ひ、温雅で上品な優しい男の、酒に酔払ふと、場所を選ばず、着て居る外套を脱いで、威勢よくぱつと投出す、帳場の車夫などは、おいでなすつた、と丁と心得て居るくらゐで……電車の中でも此を遣る。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
早くも揺らぎはじめた三本立てパソコン事業体制 IBMのPCが浜田を西のもとに走らせた直後、日本電気はおよそ二年で約一二万台を売り上げたPC―8001の上下に新しい二つのシリーズを加え、パーソナルコンピューターのファミリーを形成してラインナップの充実を目指す方針を明らかにした。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
小林宏治会長のもと、半導体担当役員の大内淳義を司令官としていただき、渡辺和也を実行部隊長、後藤富雄を実戦部隊のリーダーとして突き進んできたパーソナルコンピューターの事業体制を、トップの異動が揺るがせていた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫