鉄灸
てっきゅう
名詞
標準
文例 · 用例
お国は、取っておいた鯵に、塩を少しばかり撒って、鉄灸で焼いてくれとか、漬物は下の方から出してくれとか、火鉢の側から指図がましく声かけた。
— 徳田秋声 『新世帯』 青空文庫
七 そんなことを想い出している間に、父親は鉄灸で塩肴の切身を炙ったり、浸しのようなものを拵えたりした。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
焙籠鉄灸に金火箸、椹の手桶は軽かつた、山椒の擂粉木こいつァ重い、張子の松茸おお軽い(下略)」もちろんここは大津絵の節ではなく、俗にアンコ入りと称えられる大津絵と大津絵との間で、囃子賑やかに可笑味の三味線いと早口にいと面白く捲くし立てられては行くところなのである。
— 正岡容 『下町歳事記』 青空文庫