俗書
ぞくしょ
名詞
標準
cheap fiction
文例 · 用例
「停車場などで売っている俗書だが、退屈しのぎに……」と断ってよこしてくれたのである。
— 寺田寅彦 『アインシュタインの教育観』 青空文庫
浅薄な通俗書籍雑誌の濫出、新聞紙上に時々現われるいかがわしいいわゆる「世界的大発見」の紹介などは、もちろんそうである。
— 寺田寅彦 『鑢屑』 青空文庫
我が邦の俗書に、朝に西北の方に黒雲見ゆるは雨なり、といひ、青き雲北斗を蔽へば大雨なり、などいへるあるを見れば、おしなべて我が邦にては、麦を晒すに好しといひ、老鸛河を尋ねて哭すというやうなる事は、云ひ得ざるにや。
— 幸田露伴 『雲のいろ/\』 青空文庫
」「近比日本の風俗書きしふみ一つ二つ買はせて読みしに、おん国にては親の結ぶ縁ありて、まことの愛知らぬ夫婦多しと、こなたの旅人のいやしむやうに記したるありしが、こはまだよくも考へぬ言にて、かかることはこの欧羅巴にもなからずやは。
— 森鴎外 『文づかひ』 青空文庫
俗書が段々科学的の書に接近して来る風潮を論ずる。
— 森鴎外 『二人の友』 青空文庫
鴎外の博覧強記は誰も知らぬものはないが、学術書だろうが、通俗書だろうが、手当り任せに極めて多方面に渉って集めもし読みもした。
— 内田魯庵 『鴎外博士の追憶』 青空文庫
俗書に伝えられているのはこれと「宮城野信夫の仇討」位のもので、行馬の中での晴の勝負など滅多と無かった。
— 直木三十五 『相馬の仇討』 青空文庫
この時代より以前、板倉伊賀守が奉行をして居た頃、ひどくこの鹿に就ての処分法が苛酷であったから、寺社奉行と相談の上改めた事よりも、講談俗書では矢張り、厳刑のままの方が名高い。
— 直木三十五 『傾城買虎之巻』 青空文庫
作例 · 標準
図書館には、高価な専門書だけでなく、気軽に読める俗書も豊富に揃っている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は難しい哲学書を読むよりも、手軽な娯楽としての俗書を愛読していた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
この文庫本は、一見俗書のように見えるが、内容は深く考えさせられるものだった。
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