禅榻
ぜんとう
名詞
標準
文例 · 用例
「今日、鬢糸、禅榻畔、茶煙軽※、落花の風――」 それは、杜牧の詩であった。
— 林不忘 『巷説享保図絵』 青空文庫
この苗木のもとに立って、断髪洋装の女子と共に蓄音機の奏する出征の曲を聴いて感激を催す事は、鬢糸禅榻の歎をなすものの能くすべき所ではない。
— 永井荷風 『正宗谷崎両氏の批評に答う』 青空文庫
その間、到る處、よしず張りの茶店を構へ、茶烟輕く※る處、小杜の禪榻ならで、赤毛布しける腰掛臺、まばゆきばかりに立ちならび、客を呼ぶ少婦の聲さへなまめきたり。
— 大町桂月 『小金井の櫻』 青空文庫