名田
みょうでん
名詞
標準
rice field in the charge of a nominal holder (ritsuryō system)
文例 · 用例
妻の名は手名椎、この娘の名は櫛名田媛と申します」とお答えいたしました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
命は、櫛名田媛をおもらいになると、たちまち媛をくしに化けさせておしまいになりました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
命はそれから、櫛名田媛とお二人で、そのまま出雲の国にお住まいになるおつもりで、御殿をおたてになるところを、そちこちと、探してお歩きになりました。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
宮市へ行きたいと考へてゐるところへ樹明君来庵、散歩しようといふ、ぶら/\歩く、名田島の方へ、途中、酒があるところでは飲む、Nさんに逢つて、案内され紹介される、父君も年をとられた、私も年が寄つたと思ふ、往事夢の如く――悪夢の如し、それからまた歩く、暮れてバスで小郡まで、そしてまた飲む、飲んで騷ぐ。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
八島士奴美は彼よりも、女親の櫛名田姫に似た、気立ての美しい男であつた。
— 芥川龍之介 『老いたる素戔嗚尊』 青空文庫
八島士奴美がおとなしい若者になつた時、櫛名田姫はふと病に罹つて、一月ばかりの後に命を殞した。
— 芥川龍之介 『老いたる素戔嗚尊』 青空文庫
やがて櫛名田姫の亡き骸は、生前彼女が用ひてゐた、玉や鏡や衣服と共に、須賀の宮から遠くない、小山の腹に埋められた。
— 芥川龍之介 『老いたる素戔嗚尊』 青空文庫
しかし姿だけは依然として、櫛名田姫の面影を止めた、気高い美しさを失はなかつた。
— 芥川龍之介 『老いたる素戔嗚尊』 青空文庫
作例 · 標準
荘園内では、有力な農民たちが名田を請け負っていた。
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歴史の授業で、律令制下における名田の役割について学んだ。
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名田の所有権を巡って、中世の武士たちは激しく争った。
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