たわけ者
たわけもの
名詞
標準
idiot
文例 · 用例
如何に愛宕の申子なればとて、飯綱愛宕の魔法を修行し、女人禁制の苦を甘ない、経陀羅尼を誦して、印を結び呪を保ち、身を虚空に騰らせようなどと、魔道の下に世をひれ伏さしょうとするほどのたわけ者が威を振って、公方を手づくねの泥細工で仕立つる。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
それだけに、悪口祭の「佐助どんのアバタ面」云々の一言は一層こたえて、佐助の臓腑をえぐり、思わず逃げたのだが、「あ、佐助様、どこへ行かれます」 と楓が追いつくと、さすがに風流男の気取りを、佐助はいち早く取り戻して、怪しげな七五調まじりに、「楓どの、佐助は信州にかくれもなきたわけ者。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
「ワトソン君、いくら何でも僕はまさか、不動の木偶を立てて、それで欧羅巴で最も敏感な連中を、瞞著し得ると思うような、たわけ者ではないつもりだよ。
— コナン・ドイル 『空家の冒険』 青空文庫
この声をきくと若衆はちょっとでも足を止めて、きいてみたのがばからしくなって、「たわけ者め!
— 菊池寛 『三浦右衛門の最後』 青空文庫
「たわけ者ッ、菜っ葉包丁みたいなものを、おもちゃにすんねえ!
— 明月一夜騒動 『右門捕物帖』 青空文庫
」「たわけじゃと申すわい」「有難きしあわせ、早乙女主水之介は天下第一の大たわけ者でござります。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
三河ながらの旗本はみなたわけ者、上、御政道、天下の為なら喜んでいのち棄てるたわけ者ばかりでござります。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
そなたも同じ旗本、とかく旗本は大たわけ者に限りますのう。
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
作例 · 標準
「このたわけ者が!何度同じ失敗を繰り返せば気が済むのだ」と、祖父に厳しく一喝された。
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敵の罠とも知らずにのこのこ現れるとは、つくづくたわけ者な奴だ。
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彼は自らをたわけ者と称して、周囲の笑いを誘いながら場を和ませた。
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