仮縫い
かりぬい
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
temporary sewing
文例 · 用例
「御免なさいね、お火もないところでお待たせして」 多喜子は、大きめの手提鞄をあけて仮縫いにかかっている服をとり出した。
— 宮本百合子 『二人いるとき』 青空文庫
仮縫いの方を着て尚子が立っている背中の皺にピンをしているところへ、襖の外から、「いい?
— 宮本百合子 『二人いるとき』 青空文庫
せいぜい紹介してよ」 ピンを肌に刺さないように、そしてまた折角さしたピンを落してしまわないようにと、むき出しの両腕を揃えて頭の上へ高くあげ、それなり半身を前へかがめている尚子の頭の方から、仮縫いの服を脱がしかけていると、廊下を、ゆっくりした足どりのスリッパの音が近づいて来た。
— 宮本百合子 『二人いるとき』 青空文庫
赤い三徳火鉢に炭団を埋めたのを足煖炉代りにして、多喜子はもって帰った尚子の仮縫いの服の仕事をしていたのであったが、暫くするとそれをやめてテーブルへ置いた。
— 宮本百合子 『二人いるとき』 青空文庫
服は仮縫いなしに、ユニホォムと同色同型のものを、出帆の時刻までに、間に合してくれることになりましたが、やはり出来てきたのは少し違うので、ぼくはこの為、旅行中、背広に関しては、いつも顔を赤らめねばなりませんでした。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
ガリバー探険物語にある学者の国のごとくに仕立て屋が六分儀や水準器を持ち出し、角度から割り出して仮縫いの寸法を取るようではいかなる洋服ができ上がるか分からぬ。
— 丘浅次郎 『我らの哲学』 青空文庫
テーブルの上には指ぬきが一つ、糸まきが一つ、それに編みかけの長靴下が載っており、ゆかには型紙だの、まだ仮縫いの糸のついている黒い女の上衣が落ちている。
— ПРИДАНОЕ 『嫁入り支度』 青空文庫
その日も、ちょうどそんなふうで、機嫌よく一人で午食し、オペラ座の近くにある「レックス」という婦人服店で仮縫いをするといって家を出た。
— 久生十蘭 『悪の花束』 青空文庫
作例 · 標準
ドレスの仮縫いのために採寸をお願いします。
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仕立て上がった服を体に合わせるため、仮縫いの調整を行う。
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デザイナーがモデルに服を仮縫いしていく。
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仮縫いをしてみて、ウエストがきついことが判明した。
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