幻辞.com

活人

かつじん
名詞
1
標準
文例 · 用例
笑ふといふ謂はば面白さの名辞に当る現象が早ければ早いだけ人は生活人側に属する。
中原中也 芸術論覚え書 青空文庫
故に、芸術とは、興味が、笑ひといふ自然的作品よりも、作品といふ人力の息吹きのかゝつたものを作り出すためには、興味そのものの内部に、生活人よりも格段と広い世界を有さねばならぬ。
中原中也 芸術論覚え書 青空文庫
活人は屡々芸術家の此の天使状態を、何かと訝かる。
中原中也 芸術論覚え書 青空文庫
而もこれを生活人に十分解らせることは困難である。
中原中也 芸術論覚え書 青空文庫
もし分つたとしても、それが生活人自身にとつて何にもならぬことから、分らないよりもつと悪い結果を起すだけのものである。
中原中也 芸術論覚え書 青空文庫
思ふにデカダン芸術が好調子であつた時といふのは、猶実生活人の側に健康の或物が可なりに存し、それが崩解しかけてゐたが、崩解してしまつてはゐなかつた時であるやうに思はれる。
中原中也 アンドレ・ジイド管見 青空文庫
一体芸術家が、実生活人に比べて永遠追慕の情の強い所に成立つのであつてみれば、実生活の空気に反撥的である場合にのみ芸術家の生活は弾力的であるのである。
中原中也 アンドレ・ジイド管見 青空文庫
で、芸術といふものは自体放散的過程を好むものであるからには、実生活人の側は集積的である方が好都合なのである。
中原中也 アンドレ・ジイド管見 青空文庫