郁文
いくぶん
名詞
標準
文例 · 用例
郁文館中学の左隣りで、これも、第二何んとか館という名である。
— 直木三十五 『死までを語る』 青空文庫
郁文館中学から医学校を通りそれから駒込千駄木町団子坂の北側を過りさらに東北へ数町行くと駒込林町へ出るのであるがもちろんこれは今日の道順で文政末年には医学校もなければ郁文館中学もあろう筈がない。
— 国枝史郎 『大鵬のゆくえ』 青空文庫
ある時、私の翻訳中のテキスト――即ち英訳の“Man of Genius”を本郷の郁文堂に預けて落語を聴きに行ったことがあった。
— 辻潤 『ふもれすく』 青空文庫
南山堂も郁文堂もモクロクは出していません。
— 一九四二年(昭和十七年) 『獄中への手紙』 青空文庫
絶版とのことです、東京、三省、郁文などききましたが。
— 一九四三年(昭和十八年) 『獄中への手紙』 青空文庫
千駄木小学校・駒中・郁文へ避難した人々が一時集っていて、こちらの前の通りの人通りは遑しゅうございます。
— 一九四五年(昭和二十年) 『獄中への手紙』 青空文庫
「吾輩は猫である」の中にがらくた中学として有名だった郁文館の中学生のボール悪戯が描かれているのを知らぬものはない。
— 宮本百合子 『田端の汽車そのほか』 青空文庫
七月二十六日(水曜) ○速達で注文の本をさがして郁文堂にかけたり何かし、結局大観堂に云いつける。
— 一九三九年(昭和十四年) 『日記』 青空文庫