都市美
としび
名詞
標準
文例 · 用例
朝鮮の貫通線が土城廊の前方を走っているので、国際的な体面上、又は都市美観上それは到底捨てておけぬことだった。
— 金史良 『土城廊』 青空文庫
その道の左右には家々がありましたが、いずれも洋風で高尚で、こぢんまりとして居りまして、どの家もおおよそ同じ大きさで、門のドアなども似たようなもので、建築法や都市美観を、極度に参酌して作ったということが、よく頷かれる次第でした。
— 国枝史郎 『さまよう町のさまよう家のさまよう人々』 青空文庫
だが、江戸の都市美には田園風景を多分に抱へこんでゐた。
— 長谷川時雨 『花火と大川端』 青空文庫
近ごろでは仕掛け花火を主にするやうだが、河畔に集る人にはそれでよいが、全市を飾る、兩國の川開きなら、何處のビルヂングの窓からでも眺められる、遠景をおもんばかつた、とても雄大な火傘が、つるべ打ちにうちあげられて、空を飾るのが近代都市美の上からいつても本當だと思ふ。
— 長谷川時雨 『花火と大川端』 青空文庫
彼は比類なきギリシア狂で、しばしばアテナイを訪問しては都市美の完成に努力し、オリュンピウスの称号をズェウスと共に分つほどの人気を博した。
— 野上豊一郎 『パルテノン』 青空文庫
三 私も勧められるまゝにその会員の一人となつてゐるが、実はその事実の成果について迂闊ながらなにも知らぬ、都市美協会なるものがある。
— 岸田國士 『都市文化の危機』 青空文庫
「都市美」といふ雑誌も発行してゐて、口絵には、建築や公園の「芸術写真」のやうなものがよく出てゐる。
— 岸田國士 『都市文化の危機』 青空文庫
都市文化の一面は、たしかに、都市美のうちにも窺はれるものである。
— 岸田國士 『都市文化の危機』 青空文庫