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無漏

むろ
名詞
1
標準
文例 · 用例
二澄みつる空や、さながらありにし戀も忘れて、菩提樹がくれの法の苑に、『無漏慧』にあそぶ聖の、とわたる鳥のありなし、いささの染をもえは許さぬ齋戒か、――嚴の清まりは、見るだに堪へせじ、現しごころ。
薄田淳介 白羊宮 青空文庫
『賢愚因縁経』五に、仏が給孤独園にあった時、園中五百の乞児あり、仏に出家を乞うて許され、すなわち無漏の羅漢となる、祇陀太子、仏と衆僧を請じてこれら乞食上りの比丘を請せず、仏乞食上りの輩に向い太子汝らを請せず、汝ら鬱単越洲に往き自然成熟の粳米を取って食えと。
犬に関する伝説 十二支考 青空文庫
この三つの条件さえ具えていれば、誰でも、何の修養も何の苦悶も何の努力もなしに、ただちに五欲無漏の名僧知識になれる。
大杉栄 続獄中記 青空文庫
慈悲と忍辱の道場であって、業風と悪雨の交錯地でもある、有漏路より無漏路に通ずる休み場所である。
中里介山 「峠」という字 青空文庫
殺されて屍を荒原に横たえ、魂を無漏の世界へ運んだ方が安楽で、傷ついて助けのない道を、のたり行く者の苦痛とは比較になるまい。
白骨の巻 大菩薩峠 青空文庫