浄身
じょうしん
名詞
標準
文例 · 用例
法浴の後の一物にも染まない浄身を率て、再び人間に生れ戻るが宜い。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
黒緑の葉蔭から隠者のやうにその小ぶりな清浄身をちらと見せてゐるに過ぎない。
— 薄田泣菫 『侘助椿』 青空文庫
清浄身の持主であるこの尼僧は、そんなものには見向きもしないで、その眼はひたすら純白な自らの姿を見つめ、そしてわれとわが清浄心のむせるやうな芬香に酔つゐいる。
— 薄田泣菫 『水仙の幻想』 青空文庫
黒緑の葉陰から隠者のやうにその小ぶりな清浄身をちらと見せてゐるに過ぎない。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
」(古松は般若を談じ、幽鳥は真如を弄ぶ)とあるも、「渓声便是広長舌、山色豈非清浄身。
— 井上円了 『通俗講義 霊魂不滅論』 青空文庫
」(渓声すなわちこれ広長舌、山色あに清浄身にあらざらんや)とあるも、「青青翠竹尽是真如、鬱鬱黄華無非般若。
— 井上円了 『通俗講義 霊魂不滅論』 青空文庫
清浄身の沙門からみれば、むしろ、あわれなのはああした儚い夢の中に生きがいを焦心っている多くの男や女たちではあるまいか。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
三十一歳までの清浄身を、擲って、現在の僧侶にいわせれば、汚濁の海、罪業の谷ともいうであろう、蓄妻※肉の徒になろうという意志を固めているのだ。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫