着ぐるみ
きぐるみ
名詞
標準
文例 · 用例
そして又そんな時には、きまって被害者の衣服はそれが男の洋服であろうと女のキモノであろうと着ぐるみすっかり剥ぎ千切られて、機関車の下ッ腹の何処かへ引ッ掛ってしまうんです。
— 大阪圭吉 『とむらい機関車』 青空文庫
(辰三郎夫婦が見返りながら去って行くのを見送り)ああお蔦さん、棒ッ切れを振り廻してする茂兵衛の、これが、十年前に、櫛、簪、巾着ぐるみ、意見を貰った姐さんに、せめて、見て貰う駒形の、しがねえ姿の、横綱の土俵入りでござんす。
— 長谷川伸 『一本刀土俵入 二幕五場』 青空文庫
思うに、この子の亡父が遺物として、肌身に持たせておいた巾着にも、少しの砂金ばかりでなく、何か由緒ある物ではなかろうか――それを食物の値に、巾着ぐるみ預けて来たのは、やはり子どもらしいが――また、可憐らしい、と武蔵は思った。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫