切れ屑
きれくず
名詞
標準
cloth scraps
文例 · 用例
油紙の天幕には、チロチロと漣の刻むような光りがする、岩石の間に、先刻捨てた尻拭き紙までが、真赤にメラメラと燃えている、この窪地一帯に散乱する岩石の切れ屑は、柔らかく圭角を円められて、赤い天鵝絨色が潮しはじめた。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
ほかに怖ろしい引っ掻き疵もあって、糸のごとく、または切れ屑のごとくに裂かれていた。
— 妖物 『世界怪談名作集』 青空文庫
あるものは、犬を仕込むために、その口へ投げつける切れ屑のように、ぎゅっとも言わず落ちる。
— LE VIGNERON DANS SA VIGNE 『ぶどう畑のぶどう作り』 青空文庫
鋏で切り、鉄の爪で裂き、車でバラ/\に切れ屑にし、そしてそれを臼に入れて挽く。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫
『ぼろの切れ屑ならどんなことがあったって、嫌疑の種になる気づかいはない。
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫