哀々
あいあい
形容詞-たる副詞-と
標準
deeply sad
文例 · 用例
それから彼の血を吐くような哀々の台詞が妾の心臓にサイレンのようにひびいて、妾は佐野の為に殉教者のような気持になるのでした。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
その哀々の状諦観視するに堪えず。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
二等よりもより雑然たる諸相の中から、湧き出る、溢れ出る、転がり出る、飛び出る、それらの如く、蠢々として、哀々として、莞爾として、突兀として、二人三人五人の青年たちがむくりむくりと起き上って来た。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
しかるに友はこれを悟らずして、ヨブの哀々たる心の呻を言句の末において判定する。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
その哀々として吾人の心に迫り来る理由はここにあるのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
「もし頭をあげなば獅子の如くに汝われを追打ち……汝はしばしば証する者を入れかえて我を攻め、我に向いて汝の怒を増し新手に新手を加えて我を攻め給う」とヨブは神の迫撃盛なるを怨じ、そして十八節以下においてまた死を慕う心を哀々たる文字を以て発表するのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
」「なるほど、わかりました……ようわかりました……ならば、自訴しに参りまするでござります……」 哀々とした声でした。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
」 いいつつ、哀々と訴えるようににらんだその目の光!
— 七七の橙 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
被災地は、哀々とした空気に包まれていた。
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彼は一人、哀々たる思いに沈んでいた。
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老人は、過去を語るその瞳に、哀々たる光を宿していた。
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「もう、本当に哀々としてしまって、どうしようもないわ」と彼女は涙をこらえた。
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