撥ね出し
はねだし
名詞
標準
文例 · 用例
さてそれから一歩進んで、新しい地盤の上に新しい Forschung を企てようといふ段になると、地位と境遇とが自分を為事場から撥ね出した。
— 森鴎外 『妄想』 青空文庫
巌の聯鎖のやうに相重畳した山々は、左右へ土壌を撥ね出し、それを岩石層で打ち固めて、怒濤あれ狂ふ荒海の浸潤に備へてゐる。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
しかし幸ひなことに、遊びが高潮してくると、女生も男生もだんだんその輪から撥ね出してくる。
— 神西清 『少年』 青空文庫
ある時、やはりそのやうな疾走に移らうとする瞬間、少年の五六尺ほど前方へ、はずみのついた大きな白いゴム毯が、勢ひよく撥ね出して来たことがあつた。
— 神西清 『少年』 青空文庫
わたしも丹頂のお粂、すじの分った話なら、あなたの為ですもの、素直に斬られもしましょうけれど、ただ命をよこせじゃ、得心はしませんからね」「…………」「とにかく、小屋には客がつめているんですから、今夜の撥ね出しまで此家に待っていて下さいな。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
政吉 ハネ出し物が二本残ってるんだ。
— 長谷川伸 『中山七里 二幕五場』 青空文庫
俺もハネ出し物を三番の筏へ寄せに行こう。
— 長谷川伸 『中山七里 二幕五場』 青空文庫