仏龕
ぶつがん
名詞
標準
文例 · 用例
一小間硝子を張って、小形の仏龕、塔のうつし、その祖師の像などを並べた下に、年紀はまだ若そうだが、額のぬけ上った、そして円顔で、眉の濃い、目の柔和な男が、道の向うさがりに大きな塵塚に対しつつ、口をへの字|形に結んで泰然として、胡坐で細工盤に向っていた。
— 泉鏡花 『夫人利生記』 青空文庫
」 と、いぶかりつつ眸をこらして正面の仏龕ほのかな辺りを見ると、厨子、位牌、金壁、供華、拈香などの厳かなものの影のうちに、さきの誓書一束が供えられてあるのが一しお目につく。
— 第八分冊 『新書太閤記』 青空文庫
ふり仰ぐと、堂閣の千|本廂に、錆びた金色の仏龕が、ほの明るく廻廊を照らしている。
— 江戸の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
油がきれたか、格子天井の仏龕が、パッ、パッ……と大きな明滅の息をついて、そこへヌッと反身に立っているお十夜の影を、魔魅のようにゆらゆらさせた。
— 江戸の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
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仏龕(ぶつがん)とは仏像や経文を安置するために壁面や塔内に設けられた小室、あるいは屋内に安置するための容器。
出典: 仏龕 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0